結乃だけの不良王子様



「………ちょっと来い」


廉は彼女のがこっちを見てない
のを確認して、結乃の腕を強引に引っ張り、祭りから離れた場所に連れてこられた。


「痛いっ…」

「…………あ、ごめん」

つかんだ腕を優しく離して
結乃を見つめる。



「何してんの?」
誰もいない暗い森の中。
廉の声だけが響く。


「なにって…祭り…」

「祭りにそんな格好…お前、俺らのチーム以外にも危ない奴はいっぱいいるんだ…お前すぐ引っ掛かるぞ」



廉は結乃の事を心配してくれて
いたみたいだ。


「そうなんだ…」


結乃、彼氏でもない人に
言われてバカみたいだよね。

本当は彼氏になって心配して
ほしかったのに。


「俺…ユミいるから一緒に居れねぇけど…蘭とマミちゃんと一緒にいろ…俺から蘭に言っとく」



「うん…ねぇ、何で彼女でもないのに結乃を怒るの?」




「一応友達だから」



"一応友達だから…"
やっぱり結乃は廉にとって
友達なんだ。

じゃあ…抱き締めてくれたのも
友達だから?
行かないでって言った時行かなかったのは友達だから?


訳がわからないよ…廉。


「よく…わかんない…ね、結乃戻る」

涙が出るのを必死にこらえながら結乃はマミりんに連絡して
合流した。

「一条君の彼女…一条君探してる…カンカンに怒ってたよ」

マミりんに聞いて、ユミの方を
見るとユミは携帯を持って何回も電話をしていた。

「ユミ…束縛女だからな~」


「ちょっと…束縛するの分かって結乃と廉を2人にしたの!?」