蝉の鳴く暑い夏がやって来た。
夏休みに入る。

結乃は部屋で甲子園予選のテレビを見たり、再放送のドラマを見たりと…退屈な日々を送っていた。


後夜祭からもう1ヶ月が過ぎていた。あれからマミりんの家に
泊まって、ずっと語りあったよね。

マミりんの口癖が
"男って言うのはさ~"

になっていて、2人で爆笑したよね!


夏休みに入る前、美羽が

「みんなで遊びたい」

って言ってたのも思い出した。

あの日、廉が彼女の家に
行ったのかは不明。


気になってしょうがなかった
けど、そんな気持ちを押し殺して普通に接していた。


♪~♪~♪~♪

ちょうど、昼ドラが終わり、
することも無くベッドで昼寝
しようと思った時にマミりんから電話が鳴った。



「もしもーし♪」


夏休み入ってマミりんの声を
聞くのは久しぶりだった。


相変わらず声が高くて耳が痛い。


「どうしたの?」


「今日ね、虹ヶ丘で祭りあるけど行かない?」

祭りかぁ…いきたい。
けど、虹ヶ丘…廉の地元…



「廉…彼女と来るかな?」


「あー気にしない気にしない♪蘭君と一緒にワイワイしようよ♪」
マミりんと祭りの約束をした。
後三時間ー