結乃だけの不良王子様



屋上につくとカップルばっかり
しかも…なんか甘い空気なんだけど…


「ねぇ…カップルばっか…」


「だな、でも…」


屋上は屋上でも誰もこない
場所を一条君は知っていた。


「ここ、絶対登ろうとはしないよね」


「まあな…ほら、来い」

水タンクが置いてある屋根に
軽々しく登っていく一条君。


「すごーい」


登った時に見える街の夜景。


「だからカップルが集まるのか…」
納得するよ。結乃も
彼氏と夜景見に行きたいもん。


しばらく沈黙が流れる。
2人で座ってる姿は周りから
見れば、カップルであろう。


「一条君…」


「廉でいい…廉って呼んでよ…ゆ…ゆ…」


「ユミじゃない、ユノでもないよ…結乃…」


「結乃か、でも呼びにきぃ…チビはチビのまんまだな」


あ!初めて近くで笑った顔を
みた。

やっぱりかっこいいには
変わりない。ますます見とれ
ちゃう。


大好きって言えたらいいのに。