可愛い系男子



「いや、昨日はどことなく似てるなと思ったけど…、やっぱり雰囲気も違うし…顔は似てるって言えば似てるけど」



 そう言う空汰君は、少し笑ってる。





「空汰君は風花ちゃんと似てるもんね」




 その大きくて綺麗な目も、少し薄い唇も似てる。





 風花ちゃんが羨ましい。





「そう?」




 ほら、その微笑み方も。




 優しく細くなる目に吸い込まれそう。





「お待たせ」



 私の前に雑に置かれたコーヒー。




「空汰君ブラック?」

「え、あー…うん」

「じゃあ私も」




 こんなところでも似たくて、合わせたくて。




 少し無理をする。