可愛い系男子

 *叶愛side*



 朝、目が覚めると何故かソファに座ってる空汰君の膝の上で寝てた。





 昨日からおかしい。





 何か空汰君と目が合うたびに顔が熱くなる。






 空汰君の笑顔が夏の暑い太陽より輝いて、可愛らしい行動が一つ一つ見えてくる。





「大丈夫だよ」




 その言葉にはすごい力がこめられていて沢山救われる。






「叶愛もコーヒー飲む?」




 前のソファに座っていた凍弥が立ちあがりながら、焦る私を冷えた目で見つめる。





「あー…お砂糖沢山ね」

「うん」




 顔色一つ変えずにキッチンへ向かう凍弥はきょうだいと思えない。





「似てないね」

「え?」




 私が考えていた事を見透かすように空汰君が言う。