「ん…」
眩しい光が入ってきて目を小さく開ける。
もう朝か…。
見慣れない景色に昨日の出来事を思い出す。
昨日の事が完全なる真実だと決定付けてくれるのは腕の中の叶愛。
俺の胸に頬をすりよせて小さく笑う。
とてもじゃないけど、正常ではいられない。
「…へへ」
それ以上微笑まれると俺、保てないからね。
ほっぺを突いたり、髪を撫でたり、そっと唇に触れてみたり。
俺は変態じゃないと全力で否定をしたいが、たぶん信じてくれないだろう。
「変態さ―ん、そろそろ起きてくれませーん?」
その声にビクッと上がった肩。
扉の向こうから顔を覗かせてる凍弥とばっちり目が合う。