ちゃっかり~~♪♪




「は、恥ずかしいよ」

「別に何もしないよ」




 とか言う俺も恥ずかしいんだからね。




 寝れるかな、俺ー…。




「明日さ、この辺探検しよー?」

「うん! 楽しそうだね」

「近くのお店とかも知りたいしね」




 叶愛の首の下を通っている左手と、腰を引き寄せている俺の手が熱帯びる。




 引かれてないよな。




 いやー、叶愛がそこまで考えてるとは思えないよ。




 と思いたい。





「じゃあ今日はもう寝ようか」

「そうだね、おやすみ」

「おやすみ」





 叶愛と結婚したらこんな感じなのかな。




 俺の腕の中で目を瞑り、小さな寝息を立て始める叶愛を優しく見つめる。





 俺、寝られないわ。