息が出来ないとかいった俺、ごめん。
多少息苦しいが、息できてます。
だってだって…目の前に叶愛の長い綺麗な髪が!
少し下を見れば恥ずかしそうな顔の叶愛が!
行き場をなくした俺の腕がさまよって、動いてる。
「叶愛、眠くないの?」
「ね、眠いよ!」
の割には目がぱっちり開いてますが。
「と、叶愛…あんまりそっち行くと落ちるよ」
「…だ…大丈夫」
壁側の俺は場所を変わってやろうかと思って動く。
するとびっくりしたのか軽い悲鳴を上げてベッドからずり落ちていく。
「わ…危ないなぁ…」
「びっくりしたぁ…」
咄嗟に叶愛の腕を掴んだ俺はそのまま引き上げる。
「もう大人しくしてなさい」
そういいながら、腕の中に収める。