可愛い系男子



 二人がいる部屋に戻ると、楽しそうに話してる。




「あ、お兄ちゃん! この家に一緒に住むの?」

「あー…うん。叶愛、いいかな?」




 風花に返事をして、叶愛のほうを見ると笑顔で頷く。





 叶愛のこういうところ、無防備で不安だけど…可愛い。






「じゃあママには上手く言っとくよ~」

「頼む」

「お兄ちゃんの必要な荷物も持って来なきゃね!」




 1人やたらテンションの高い風花を笑って見ていると、凍弥が言う。





「とりあえず今日は俺の服とか使っていいから。俺、6時から10時までバイト入ってんの」

「「了解ー」」




 あ。



 ハモったー。




 風花を除く、俺と叶愛の返事が重なる。




「綺麗に重なったな」

「「うん」」

「あ、また…」



 それに対する返事まで重なる。




「相性いいんじゃない?」



 そうだとすっげぇ嬉しいんだけど。