「で、ストーカーの話はいいの?」
俺が振ると思い出したように凍弥が少し微笑む。
「そうそう…。1人は、電話とメールだから叶愛には被害はないと思う。あとは…とりあえず1人で行動しなきゃ大丈夫」
「うんー」
コーヒーを苦そうに飲む叶愛が頷く。
この2人…大丈夫かな。
「いつまでいるの?」
「部屋が見つかるまでだから…1カ月くらいあれば…なんとか」
1カ月もこいつと暮らす叶愛…見てられっかな…。
ストーカーって…1カ月って…。
「あ、予備の布団とかないけど…持ってきた?」
「そんなのないよ! ダブルベッドで寝てたんだから!!」
極めつけに布団なし―――!?

