朝はコーヒー一杯の彼。
「今、淹れるね」
「ん」
シャワーを浴び終わったのかタオルで拭きながらリビングに入ってきてリモコンを手にソファに座る。
「どうぞ」
「そこ置いてといて」
テーブルの上に置いて私はキッチンに行き、お弁当箱に昨日の残りを詰め込む。
彼…が朝食を食べないのだから私も食べづらい。
キッチンでお弁当に詰められなかった分を口に突っこむ。
「…行儀悪いな、座って食えよ…」
「…ん゛!!」
横を見るとコーヒーのマグカップを流し台に置きながら眉間にしわを寄せてる彼。
「げほっ、けほっ…」
びっくりして詰まらせた私は咽る。

