可愛い系男子



 次の日、俺と叶愛と風花で大和さんの家に乗りこむ。





 土曜日ということで仕事に行く前にお邪魔した。






「でっけぇマンションだな」

「もういたくないけどね」

「俺も見たくない」






 中には嫌というほど叶愛の私物が目に入ってきて、ここに住んでたと実感させられる。






 後ろから嫌な視線を感じて振り向くと大和さんが睨んでる。






「マジ最悪」

「は?」

「お前さえいなかったら、叶愛は俺のものだったのに」






 そう言って舌打ちをする大和さん。





 風花と叶愛は寝室に行っていていない。





「はぁ? それ、いい直せよ。本当は会社は俺のものだったのに…だろ?」

「ちっ…」