可愛い系男子



「お兄ちゃんー?! あ-…ナイナイ。凍弥先輩みたいなイケメンがいい!」




 悪かったな、イケメンじゃなくて。





 軽く風花の頭を睨みつける。





 その隣を見ると、目を洗浄出来そうな柔らかい雰囲気と少し濡れた髪がヤバい。






 洗浄機だよ、あれは。





「じゃあ明日一緒に来る?」

「いいの!?」

「どうせ明日から一緒に住むんだし…全然いいよ」

「やったぁ♪」




 いいい…一緒に住む!!??





 何を考えてんだ、叶愛は!





「うわあぁぁあ…」




 頭を抱え込むと同時に振り向いた二人。




「あれ、いたの?」

「…と、叶愛! 凍弥って…」

「凍弥先輩がどうかしたの?」