「明日から住ませてもらう場所、一応決まったの」
「え…あ、そっか」
「うん。ごめんね、お世話になっちゃって」
「全然いいよ」
どこに住むとか、誰のとこにいくとか、そんなの俺は干渉できる立場じゃないけど。
知りたい知りたいって脳が騒ぐ。
「…体冷えるといけないから…部屋に戻ろうか」
「うん」
情けない奴が、ここに1人。
実を言うと、ずっと前から気になってた叶愛にカッコいいセリフ一つさえ言えない。
だって、俺と叶愛の関係は「友達」だろ?
そのうち出てくる「彼氏」という存在。
俺は黙って見ていれるだろうか。

