「喜んでくれて嬉しいや」
ほら、空汰君がこんなに笑顔で私にネックレスを着けてくれるんだから。
それで十分な気もしてくるでしょう?
「ゆっくりでいいからさ、傷は癒していこう?」
「傷なんてないよ。空汰君のおかげ」
「え」
「きっと空汰君がいなかったら、浮気されてるって気付かないふりをしたまま我慢してた」
本当に感謝してるんだよ?
ぬいぐるみだって、このネックレスだって…。
空汰君は私の友達でしかない関係なのに、こんなに尽くしてくれる。
感謝しきれないよ。
「私に何かできることあったら何でも言ってね?」
こんなことしか言えないし、出来ないけど…ごめんね。

