「叶愛、もらってくね?」
「何いって…」
焦りを見せる大和にはもうどこか失望してる。
時間が経てばこうなっちゃうのが普通なのかな。
「お前、今…何股してる?」
「なんでそんなこと…」
「ここにいる2人だけじゃねぇだろ!!」
「…」
え?
…何それ。
「マジであんたの会社に行って訴えてやろうか」
「は?」
「まだ新入社員とかじゃねぇの? やべぇよな、そんな何股もする奴…会社の新人には必要ねぇもん」
「…駄目に決まってるだろ? …と、叶愛…この事は叶愛の親父さんにも…」
え…?
や…まと…まさかだけど…私のお父さんのこと知ってて…。

