「…何?」 「…おっさん」 「おっ…!?」 知らない女の人は面倒くさそうに舌打ちをする。 大和はマズイとは思っているのかちらちらとこっちを見る。 「…叶愛の彼氏でしょ?」 「それが…何?」 「今日、何の日か知ってる?」 …今日…? 7月13日……―――――――あ。 「知らねぇよ」 「マジで信じらんない。叶愛、こいつ本当に彼氏?」 「…はぁ?」 大和より身長の低い空汰君が睨みを利かせる。 ため息を吐いた空汰君は、私の腰を引き寄せて小さく笑う。