「叶愛、今日暇だろー?」 「ぶっ(笑) 暇だよ」 「じゃあ俺に付き合って」 部活後に手を引っ張られて自然とついて行くからだ。 「どうしたの~?」 「いいからー」 この人は体力の限界というものがないのだろうか。 さっきまで誰ひとりと敵わない持久力で走り回ってた人がまだ走ってる。 「ここ!」 まだ街は明るくて、ベンチに座って空を眺めると夕暮れが綺麗。 空汰君は嬉しそうに「ちょっと待ってて」とどこかに猛スピードで走って行く。 毎日毎日輝いてる人だなぁ。 充実してそう。