可愛い系男子




 あー…今日、小さな幸せを感じれたのに。





 結局食べてもらえなかった夕食も、食べようとしてくれてたっていうだけで嬉しかった。





 帰ってきたあと、普通に話せたのさえ嬉しかったのに。






 大和にとって私って何なのだろうか。






「…わかった、わかった。こっちはなんとかするから…うん、俺も好き。おやすみ…」




 電話を切った大和は大きなため息を吐く。





 …やっぱり、部屋に戻ろう。







 もう一度ベッドに戻ると少しだけ布団が温かかった。