可愛い系男子



 黙って広いベッドで1人寝るのは寂しいよ。





 大和はこの寂しさが好きなのかな。





 中々寝られなくて、リビングにぬいぐるみを取りに行く。






「あれ…」




 電気がついてる。





 リビングのドアを小さくそっと開けると、ソファにもたれずに座ってる大和がコーヒーを飲んでいる。





 タイミング良く携帯が鳴って、小さく肩を揺らした大和は通話ボタンをスライドする。






「もしもし?」




 大和の低くて優しい声がリビングに響く。





 女の直感で分かる、女の人。






「あー…ごめん、寝てた。…明日? 泊りはちょっと……ん、でも…」