可愛い系男子



「もー…大和」

「うるさい」

「ベッドで寝ないと肩凝っちゃうよ?」



 肩を揺らして起こす。





「寝室、クーラー利かせてきたから!」

「…1人で寝る方が気楽だから……叶愛、ベッドで寝てこい…」






 目は閉じたまま、寝ぼけた声でそう言う。





「え…?」

「………zzz」




 あれって…ただ単に寝ぼけてた?




 本音かな…?





 わかんなくて、黙って従うしかない。






 明日からは私がソファで寝よう。






 きっと昨日私がソファで寝て、1人ベッドで寝てるのが楽だったんだろう。






 今まで我慢させてたのは私。




 我慢してたのは私じゃなくて、大和。