その時間が温か過ぎて家に帰った後の寂しさ。
もっと部活の時間伸びないかな、とか…学校が夜遅くまであればいいのにとか。
寂しさを紛らわせるために、空汰君にもらったぬいぐるみをギュッと抱きしめる。
「…ねぇ、そのぬいぐるみ…昨日から何?」
「わ、びっくりしたぁ…」
ソファの後ろから抱きしめていたぬいぐるみの顔から持っていかれる。
「友達にもらったの」
「ふーん…こんなの好きなんだ?」
小さく笑われる。
あ、久しぶりに笑ったところを見た。
「うん、可愛いでしょ?」
「別に」
「…そっか」
気まずくて時計を見る。

