可愛い系男子



 ヴ―ヴ―ヴ―…



「…ん」




 ケータイのバイブ音で目を覚ます。




 ヤバ…ソファで寝ちゃったんだ。






 時計を見ると10時を回ってる。






「うわ…遅刻…ってか、大和起こすの忘れてる!!!」




 寝室に入るとベッドは空っぽ。




「え…行っちゃったのかな」




 起こしてくれてもいいのに…。





 昨日のまま制服の私はとりあえずシャワーを浴びて、着信を見る。




「…ヤバい…」



 咲から10件以上きてる。




『もしもし!?』

「ごめん、咲~…寝てた☆」

『もう! 心配したぁ…学校来る?』

「うん、今から行くね」

『了解~』




 電話を切ってお弁当を急いで作って学校に向かう。