「え?」

「空汰って呼んで? 名字とか距離感じない?」

「そっかー…空汰君でもいい…?」




 少しだけ恥ずかしそうに俺の名前を呟く叶愛ちゃん。




 俺、空汰って名前で良かったとか思っちゃう。






「く、空汰君も呼び捨てでいいよ…?」

「俺もって君付いてんじゃんー」

「だって…」

「だってじゃありませんよ~、叶愛?」




 俺が叶愛の顔を覗きこんで名前を呼ぶと顔が赤くなるのが分かる。





「ふ、不意打ちっ!!!///」

「顔真っ赤」




 恥ずかしくなったのか、ぬいぐるみで顔を隠してしまう。





「歩きながら顔隠すと危ないよ」

「うぅ…」




 ゆっくりとぬいぐるみを外しても真っ赤な顔。





「い、家…ここ!」

「うん、じゃあな」

「うん…ぬいぐるみありがとう」

「一緒に寝たら寂しくないからな!」