「どうしたの、叶愛…今日変だよ」 「ううん…何でもないよ」 下を見ると涙が出てきそうで上を見る。 丁度野山君がシュートを決めるところだった。 「ナイスシュート!」 周りからそんな声が上がって涙が引っ込み、笑みがこぼれる。 「叶愛?」 「んー?」 「今日、やたら空汰見てるでしょ?」 「そうかな」 言われてみればそうだったかもしれない。 大和とはまた別で、惹きつけられる。