「みんなそうだよー」
「ん?」
「私も正直に空汰君に気持ち伝えろとか言われたら、困る(笑)」
「理由ねぇの?」
「うん、好きは好きだよ? 好きを説明してとか…無理」
ただ空汰君を見てると、ほっとして…心が温かくなって。
傍にいたくなって、笑顔にしてあげたい。
そう、それだけなんだよ。
そう言うと凍弥は分かったような、分かってないような顔をする。
「俺はアイツのこと好き…なのかな」
「さぁ? それは私にはどうも言えないよ」
服を着終わった私はドアを開けた。
そこには空汰君が立っている。
「わ、いたの?」
「…凍弥、好きな奴いたのかよー」
そう言った空汰君は何だか嬉しそうで、急いで凍弥の傍に行き肩を軽く叩いた。
「うるせぇよ」