「で、出てけリア充―――!!!」






 凍弥にしては珍しい大きな声で、思わず私の肩も上がった。







「はいはい」





 適当に返事した空汰君は立ちあがって傍にあった私の服を拾ってくれてから部屋を出ていた。






 自分はいつの間にかスウェットを履いてたみたいで普通に出て行った。






「…叶愛」

「んー?」

「…好きってわかんねぇ……」





 え、どうしたの急に(笑)





「好き?」

「俺、女に本気になったことねぇし…。だけどさ、最近気になる奴がいるんだけど…よくわかんねぇんだよな。自分の気持ち伝えろとか言うけど、自分の気持ちが一番わかんねぇよ」






 凍弥が本気で悩んでいるようで…ため息をつきながらベッドに座った。