意識が飛んでから、完全に目が覚めるまで空汰君の体温がすぐそばにあった。
ハッとすると、微笑んでいる空汰君が上にいて。
抱きしめられてた。
「空汰君…」
「あ、戻った」
何が戻ったのかは分からないけど…私も微笑む。
ふと後ろを見ると、不機嫌そうに壁にもたれかかる凍弥がいる。
「凍弥もおはよー」
「ん、はよ」
私がそういうとびっくりしたような顔をした空汰君は急いで振り返る。
私の方からはすぐに見える凍弥だけど、空汰君は背を向けているから振り返らないと分からない。
「えぇ!? いつからいたんだよ!!」
「…マジで離さないから……くらい?」
「き…きs」
「キス? 見た」
キス…?

