可愛い系男子

 *凍弥side*




「おい、マジかよー…」





 バイトでくたくたに疲れた俺は、早くベッドに入りたくて急いで家に帰った。







 シンっと静まり返った部屋はいつも通りで。






 とっくに寝てるであろう叶愛は、寝室だろうか。







 あそこのバイト、絶対10時になんて終わんねぇよ…。





 なんて思いながら何の疑いもなく寝室のドアを開ける。







 暗くて良く見えないが、2人いるのは分かった。






 空汰が来てるんだ、なんて軽いことを思って電気を付けた。







 とこで、さっきのセリフ。







 ここ…俺んち。





 ぴったりと密着した二人は爆睡中みたいで、小さな寝息を立てている。