「どうだった?」
「空汰君に幸せにしてもらえってさ」
「そか…任せて」
ニッと笑った空汰君の顔が暗くても確認できた。
クリスマスに買ってくれた小さなハートのネックレスを眺める。
私が空汰君にあげたのは、あのマフラー。
白いマフラーはとても空汰君に似合った。
「あれ、身長伸びた?」
「うん」
「また遠くなっちゃった…」
「俺がかがめば同じになるよ」
そう言って小さく上半身を倒した空汰君は私の唇に小さなキスを落として体制を戻した。
「ふふ、いくつ?」
「180cm」
「わぁ…大きい」
5月は174cmだったのに。
もうすぐ2月のこの寒い季節はひと肌が恋しい。

