朦朧とする意識の中、必死に頭を回転させて大和の言っている事を理解しようとする。



「…おい、どういうことだよ」

「お前らが悪いんだよ?」




 ふっと鼻で笑うように澄ました顔で言う。






「俺の人生の計画を乱したんだ。それくらいの仕打ちは受けて当然だろう?」





 人生の計画…?




 よく分からない。






 私と付き合って会社を継ごうとしていたのが計画?





 父に気に入られるのが計画?






 分からないけど、明らかにあの日から狂ってしまったみたい。






「叶愛を刺した女は、会社の同僚の妹だよ。ちょーっと優しくしてやったらすぐ堕ちたもんだから、面白くて(笑)覚せい剤を使わせたらどうなるかって…一度見てみたかったんだ」





 クスクスと笑っている大和を見つめることしか出来かった。