可愛い系男子

 *空汰side*





 空汰君―――






 ふとそう呼ばれた気がして、閉じていた瞼を開けた。






 もちろんそこには誰もいなくてシンっとしている。






 今日は凍弥は夜のシフトだし。







 もう暗いのに叶愛…遅いな。







 買い物に出てから2時間が経過していて流石に不安になる。






 さっき呼ばれたのも叶愛の声に似ていた。






 嫌な予感がしてケータイを持ってマンションを出た。






 たぶんいつものスーパーだと思うから、その道を歩く。