可愛い系男子




「天海凍弥と姉弟だからって…近づくのは許さない」






 え…?






 あの昼間の女の子は凍弥君って呼んでた。




 それに雰囲気も違う。






 ―――別の人だ。






 ヤバい。





 そう思っているのに、足が震えて動かない。





「もう一生近づけないようにしてあげる」




「ひっ」






 私のお腹辺りに何かが突き刺さった。






 フードをかぶった人の手に赤い液体が飛び散って私の白いワンピースが染みていく。