泣きつかれて寝てしまった叶愛をベッドに寝かせてリビングに行くと凍弥が夕食を食べていた。
「あ、帰ってたんだ」
「おう」
「凍弥のストーカー学校まで来た」
「え?」
予想外なことだったのか、持っていた箸を置いて俺のほうを見る。
「叶愛を平た打ちして、バケツの汚い水かけてった」
「…お前、その手……」
「あ…、あの女に押された叶愛を受け止めた時に…叶愛には言うなよ?」
きっと叶愛にばれたら自分を追い込む。
隠しとおさなきゃ。
俺が部活を頑張っていたのを知っていて、理解してくれる奴だし…。
叶愛のせいだなんて思われちゃ俺の立場もない。
俺のせいだから。
「そろそろケリ付けないとマズイな」
「頼むよ」

