「叶愛!」
見つけた時に、丁度知らない女に叶愛が突き倒されるところだった。
急いで駆け寄り叶愛を受け止める。
だけど結構強い力で押されたのか俺まで一緒に倒れ込む。
「うわっ」
何とか叶愛は無事みたいだ。
気を失ってるけど。
「あんた誰」
「凍弥君の彼女」
「あー…噂のストーカーか」
「はぁ? 何いってんの? 私と凍弥君は付き合ってるの! それを邪魔する女は許さない」
そう言って元の顔が分からないくらいすごい睨みで叶愛を見る。
よく見ると叶愛はびしょ濡れで、少し……臭う。
「叶愛に何したんだよ」
「罰を下したのよ。人のものを取るとこうなるの」

