可愛い系男子



「いい気味ね」




 クスッと笑った彼女。





 腕には茶色の水が流れてきた。





「臭いわ」

「…何、するの……」




 泥の匂いと雑巾の匂いが鼻につく。






「忠告はしたわ。凍弥君から離れろと」

「………あ…あの時のパーカーの…」

「そうよ。私の凍弥君なのに」





 何を勘違いしているのか…。





 凍弥…が?





 なんだって言うの。