「えぇー…こんなにおいしいのに!? 俺なら毎日食えるけど…」 「ありがとー、野山君」 ほんの少しのことなのに、すごく嬉しくて…。 「彼氏の写真見たい!! 叶愛ちゃんないの?」 野山君の横にいた後藤君がそう言う。 「あ、いいよ」 ポケットに入っていたケータイを出して、大和との写真を出す。 「この人」 「うわ、イケメンー」 「大人って感じー」 大人。 そうだよね…大和は私より大人なんだ…。 何か今、距離を感じた。