俺と叶愛が凍弥の家に居候を始めてから2週間が経った。
叶愛も元気だし、生活にもずいぶん慣れてきた。
俺が叶愛から離れるのは片時もないくらいで、外出は毎回一緒。
学校では凍弥が大丈夫だって言うことで、それぞれの仲いい奴と一緒だけど。
引退試合は来週まで迫ってきた。
部活にも熱心に取り組む奴が急に増えてきて、実感がわく。
「叶愛、タオルちょーだい」
「うん♪」
真っ白なタオルを叶愛が俺の顔に押し付ける。
タオルを顔から取るとめっちゃ笑顔の叶愛の顔。
「いいことあった?」
「みんなが練習頑張ってるの見れて嬉しいの!」