「5分経ったよー…」
「ごめんね、寝ようか」
「んぅー…早く早く…」
「はいはい」
叶愛をもう一度横に寝させて俺もその横に寝っ転がる。
叶愛を引き寄せて背中をゆっくりテンポよく叩いていると暫くしてから小さな寝息が聞こえる。
目線を下ろすと可愛い顔で寝ている叶愛。
口元に傷があるのがおしい。
「叶愛、俺が守ってあげるからね」
絶対怖い思いも嫌な思いもさせない。
こんな誠実でピュアな子、傷つけさせない。
俺はそう思いながら叶愛の額に小さなキスを落とした。
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