先生が指さす方を見ると街灯がある。
その下を電柱にそって見降ろしていくと一つの小さな影。
「と、叶愛!!」
うずくまっている小さな影に先生も驚いたのか車から降りて電柱に駆け寄って行く。
俺らも急いで駆け寄ると苦しそうにあちこちを怪我した叶愛が目を瞑っている。
「おい、天海? 天海!」
「…………はぃ」
かすかな声で返事をする叶愛からさっきまでの元気なんてこれっぽっちもなくて、見ていて痛々しい。
「とりあえず部屋に連れてくぞ!」
「あ、あぁ!」
叶愛をベッドに寝かせて、傷口にタオルを置いた。
何気に先生までついてきてる。

