「で、反省はしてるんだな?」

「勿論」





 また長いのかな…。






 俺は先生より叶愛に会いたいの!




 まさかの説教は1時間続いた。




「もう引退だぞ? しっかりしろよ」

「センセ、それ6回目」

「野山が反省の色を見せないからな」

「マジで反省してるって」






 体育館の扉から入ってきたであろう、蛾が数匹電灯に集る。





「先生、ちょ。叶愛待ってるかもだし…」

「天海なら帰ったぞ」

「は!?」





 平然とした顔で部室を指さす先生。





 部室はもう真っ暗で人の気配がない。