ボーっとしながらお昼を食べてたせいか、スカートの上にレタスやらハンバーグのかけらやらで汚れてる。





「なーにやってんのよ」

「ティッシュティッシュ!!」





 慌て過ぎて、何も出来ない。






「はい、ティッシュ」

「え…あ、ありがとう」

「ど―いたしまして」





 にこりと笑ったのは野山君。





 いつの間に…。






 受け取ったティッシュを握っていると




「使わないの?」

「あ、使わせてもらうね」




 笑顔でお礼を言って一枚もらう。




 一緒に持ってきていたパンを口に含みながら笑顔で帰って行く。






「空汰! 何、叶愛ちゃんに話しかけてんだよ!!」

「俺が行ったのに~」