ふと、目が覚めて横を見ると眩しそうに目を瞑って寝ている叶愛が目に入る。 俺は叶愛の目辺りに手をかざす。 可愛いな…。 俺の手で日陰になった目が気持ちよさそうにする。 叶愛の頭をそっと俺の膝の上に乗せる。 これくらいじゃ叶愛は起きないんだよ。 「だいぶ寝てたのかなー……あ」 空いている片手でケータイを取りだして時間を見る。 「あ、やべ」 部活は1時からなのに、今は2時半。 もうすぐ引退だし、サボるのは厳禁だ。 「と、叶愛ー…起きて」 少し控えめに叶愛の体を揺する。 「んー…」