凍弥はそんなに酷いストーカーじゃないって言ってたよね?
部屋を覗くのが酷くないの?
私を頼むって何…。
それ以上聞きたくない気もして、わざと音を立てながら扉を開ける。
すると二人は何もなかったように、ワアつぃに笑顔を見せる。
あ、凍弥は無表情だけど。
「お待たせ♪」
私も普通に接する。
たぶん聞いちゃいけないことだったんだ。
「じゃあ行こうか!」
空汰君が閉じかけていた扉を止めて、私たちを外に出す。
ふわっと香る学校の時に使ってる香水じゃない爽やかな香りが鼻を通る。
あ、この匂い好きだな。
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