可愛い系男子



 私はそれ以上何も言えなくて、笑ってコーヒーを飲む。





「あ、叶愛。今日ね、凍弥がこの辺り案内してくれるって」

「やった♪」




 黙って頷く凍弥に微笑んで、またコーヒーを一口。





「じゃあ着替えてこようか~」




 まだ部屋着の私と空汰君は着替えに取りかかることにした。





「俺は凍弥の部屋で着替えてくるから、叶愛は寝室で着替えて来てー」





 空汰君はそう言うと凍弥の部屋に入って行った。





 適当に服を着て、リビングに戻ると既に着替えた空汰君と凍弥が何かを話してる。





 聞くつもりじゃなかったんだけど、聞こえてしまう。



「ストーカー、昨日部屋覗いてた」

「ん…とりあえず叶愛だけ頼む」




 …ストーカーが部屋を覗いてた?