恋*詠歌

昨日と同じように、車のライトが光っている。



教習所に着くと、オレは急いでチャリを止め、車にゆっくり近付いていく。



チャリから降りたオレの体は、一気に熱くなり、ドッと汗が噴き出してきた。




今日は恐がらせないようにしないと。


ゴクリとツバを飲み込む。




そして車の影から、昨日と同じ女の子の姿が見えた。




オレは静かに……ゆっくり、ゆっくり、脅かさないように、足を前に進める。




女の子はコチラに気がついた。