恋*詠歌

とりあえず、お茶を出すだけの筈だった。







「お待たせー。
ってオレはお前の家政婦か!!」



「まぁまぁ、いいじゃん。

おぉーうまそー♪」




田中の「ハラへった。メシ。」の二言で、オレはメシまで出す事になった。



それで冷蔵庫の残り野菜が、今ではホクホクのチャーハンに早変わりだ。





「いただきま~す!うめぇー!!」



「いただきます」が聞こえたと同時に、オレの作ったチャーハンは、田中の口の中に消えてしまった。