「やった、凌!奏くんも同じクラスだよ!」

「うはー・・・うるさくなりそうだね」

「そんなこと言わないでよ・・・・・・・・・・・・・・え?」

「なに?急に?」


いや、まさかそんな、あるわけない

私はその場に立ち尽くした。
そして『ある名前』を呆然と見つめていた




『倉科 蓮』




人がだんだんと少なくなっていき、
いつしか、私と凌だけがその場に残っていた。

凌は、私の肩を優しく叩きながら、微笑んでいた。



「凌・・・・」

「見つけたね」

「同姓同名の人もしれないじゃん」

「でも、可能性はあるでしょ?」

「うん・・・」



なんだか喜べなかった。
久々の再会なのに、どんな顔をしたらいいのかわからなかった。


でも、胸のときめきはとうぶんおさまりそうにない。