━━━━4月


蓮に会えなくなって、4度目の春が来た。

私は、運良く親友の凌と同じ高校に入学。

受験勉強もかなり頑張った。


鏡の前に立って、真新しい制服を着た自分を見つめた。


「よしっ!」


ほっぺをペチペチっと叩き、気合をいれ、家を飛び出した。




「おはよう、彩葉」

「凌!制服、やっぱ似合うね」

家の前では、凌が待っていて、制服がすごく似合っている。

凌は美人だし
高校だってトップで合格したらしい。

凌は本当にできた子だ。