あの時のまま、私の時間は止まったままだ。
後悔したまま、君のことだけを想って、中学校での生活を過ごした。
━━━━蓮。
あなたは今、何をしていますか?
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「れーん!」
「・・・何?」
「蓮は、どこ中いくの?」
「んー・・・遠いところ?」
「それじゃあ、わかんないよ!!」
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卒業式が終わったあとに、蓮になんとなく聞いてみた。
蓮は曖昧にして、ちゃんと答えてくれなかったけれど、私は何も知らないままだった。
4月になり、中学校にはいると、蓮の姿はなかった。
あのときの私は、とても幼かった。
蓮が隣にいてくれることが当たり前過ぎて、それがどれほど幸せなことかわからなかった。
この3年、蓮の姿だけを想ってきた。
ときには新しい出会いも探そうと思ったけれど。
やっぱ、蓮じゃなきゃ無理。


